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今年の締め 競り活況 松本・卸売市場

目当ての品を競り落とす関係者たち(長印松本支社)

 松本市笹賀の市公設地方卸売市場で29日、今年最後の競りとなる「止市」が行われた。年末年始を前に新鮮な野菜や果物、魚介類を確保しようと中南信地方の仲卸業者や小売業者約60人が集まり、目当ての品を競り落とした。今年は新型コロナウイルスの影響で業務用食材の販売が厳しかったことなどから、関係者は新年が穏やかな一年になるように願っていた。

 青果物卸の長印松本支社には、地元生産者が持ち込んだ農産物や正月飾りの松などが並んだ。午前6時半に開始のベルが鳴ると一斉に競りが始まった。年越し寒波で出荷に影響が出やすい葉物のホウレンソウや小松菜、鍋料理で需要が高まる白菜やネギなどはあっという間に買い手が付き、次々に運び出されていった。
 同支社によると、今年は6、7月の長雨と8月の干ばつで野菜の育ちが悪く、出荷量が減って高値が続いた。秋作は天候に恵まれて豊作となり、全般的に価格が安定した。
 新型コロナの影響もあった。自宅で過ごす消費者が増え、家庭内需要が高まりスーパーなどへの卸売りは好調だった。一方、外食の機会が減り、飲食店など業務用の販売は厳しい状態が続いている。
 西澤智成支社長は「コロナ禍でも食料を安定供給することができ、市場の重要な役割をあらためて実感した。コロナの収束を願い、来年は平穏な一年に」と願った。
 新年の青果の初競りは1月5日に行われる。

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