政治・経済

塩尻・広丘東通線 段丘に着手 新工業団地造成見据え

 塩尻市は本年度、都市計画道路・広丘東通線(市道)の未整備区間のうち、広丘野村の段丘をまたぐ延長約70メートルの建設に着手した。対象区間の南で行う新工業団地「野村桔梗ケ原」の造成工事に併せて進める。昭和60(1985)年に都市計画決定した広丘東通線の中で重要な区間に当たり、令和4年度の使用開始を目指す。

 高低差が約7メートルある段丘周辺の市道2路線をつなぐ。今夏に道路用地にある松林のアカマツ48本を伐採した。本年度の関連工事費は2761万円で、国の社会資本整備総合交付金を活用する。来年度には舗装工事を行う。
 都市計画道路は都市の基盤的施設に位置づけられ、完成後は地域の幹線道路になる。広丘東通線は国道19号の東を並走するルートで、高出の国道19号「芝茶屋交差点」から、塩尻北インターに近い「吉田中央北」交差点までの全長5・31キロが都市計画決定されている。うち整備済みは1・98キロで、整備率は37・3%にとどまる。
 新工業団地の用地は、広丘東通線が南北に貫く角前工業団地南側に位置する。12・7ヘクタール(産業用地は8・8ヘクタール)を令和5年度中をめどに造成する。
 3~4年度には、新工業団地内で延長約400メートルにわたって広丘東通線を南に延ばし、その後も団地外を南に向かって延伸する予定だ。近隣の都市計画道路・高原通り線も、延長約370メートルを整備する方針だ。
 吉田地区や高出地区を結ぶ広丘東通線は、安全な交通環境を確保し、沿線の産業を振興する上で重要な路線だ。市は一連の都市計画道路の整備を、広丘野村などから高出・中心市街地へのアクセス機能向上や、道路ネットワークの充実につなげる。市都市計画課は「早急に整備していきたい」としている。