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車いすテニス指導開始 松本テニス協会

 松本テニス協会は初めて、障害者スポーツの車いすテニスの指導を始めた。これまでは指導体制こそ準備していたものの受講者がおらず、実際の活動はなかった。11月から松本市開明小学校2年生の小林優人君(8)が受講者"第1号"となり、本格的に始動した。協会は小林君の受講をきっかけに車いすテニスの輪を広げていきたい考えで、一層の支援と普及に力を入れていく。

 小林君は月1回のペースで、松本市の美須々屋内運動場で一般のテニス教室受講者と一緒に練習している。車いすテニスの指導講習を受けている協会の角田正幸指導部長がコーチを務め、小林君はボールを打つことだけでなく車いすを素早く動かす技術も学び、約2時間の練習に汗を流す。
 小林君は生後8カ月で神経芽細胞腫が見つかり、その後は歩行が困難となって車いすで生活している。保育園に通っているころから車いすバスケットボールをやっているが、テニスは今回が初めて。小林君が「テニスをやりたいと」と希望し、実現した。父親の守さん(36)は「これまで自分から興味を持ってやりたいということがなかったのでうれしい」と目を細める。
 練習中の小林君はガッツあふれるプレーでテニスを楽しんでいる。まだ思い通りに車いすとラケットを同時に操ることは難しいが「強い球が打てるようになりたい」とやる気十分だ。角田コーチも「頑張っている」と喜び、「地方はまだまだ普及が遅れている。やりたい人は多いとも聞くので、今回の指導をきっかけに普及できれば」と期待している。