地域の話題

いくさか大好き隊の西野さん焼き窯自作 28日に窯出し

手作りした焼き窯で、作品の焼き締めを行う西野さん

 生坂村のいくさか大好き隊(地域おこし協力隊)の西野順二さん(40)が、村内に白日窯を構える陶芸家・奥野祐二さん(61)の協力で、奥野さん方の敷地内に手作りの焼き窯を制作した。12月中旬に初めて火入れをし、28日に第1弾の作品を窯出しする。窯で焼いた作品は、西野さんが約20年携わった遺跡発掘の仕事で研究対象にしたマヤ文明の出土品を再現してあり、いずれ販売することを計画している。

 窯は約5カ月かけて制作した。地下に穴を掘った半地下式の穴窯で、窯の上部は、竹の骨組みに白日窯の敷地から取れる粘土をかぶせてある。西野さんが、奥野さんが講師を務める公民館の陶芸講座に参加した縁で親交を深め、窯作りに挑戦することにした。作品の火入れは約17時間かけて行い、2人で薪をくべながら窯の温度を1000度近くまで上げて焼き締めた。
 制作中の作品は、マヤ文明を代表するコパン遺跡から出土した土製の小型香炉「カンデレーロ」(スペイン語でろうそく立て)を再現した。
 西野さんは、村ケーブルテレビの番組制作を担当する傍ら、6月に映像制作やデザインを手掛ける個人事業「黒虎の創造舎」を立ち上げた。今回の作品づくりは個人の事業で行っている。遺跡出土品の再現はこれまでも研究の一環で取り組み、小型の電気窯を使って作品を作ってきたという。焼き窯を使っての制作は初めてで、「楽しく、いろいろなことが学べている。考古学に携わった経験を生かして村からユニークな活動を発信できたら」と話す。
 食器や立体造形作品を手掛ける奥野さんは「白日窯の粘土は考古学的な作品にも向いている。個人的にも興味を引かれる活動で応援したい」と話している。