政治・経済

基本構想 「行動指針」を重視 市が素案提示

 松本市は17日、向こう10年間の市政運営の根幹の考え方となる「基本構想2030」の素案を市議会議員協議会に示した。従来の「健康寿命延伸都市・松本」というキャッチフレーズは、「豊かさと幸せに挑み続ける三ガク都」に変更した。将来の都市像やまちづくりの目標を示す内容から、市民や行政の基本理念と行動指針を示す内容へと、構想の意味合いを大きく変えた。

 素案では50年、100年先を見据え、固定観念にとらわれず社会情勢の変化に柔軟に対応することが重要だとし、市民は日々「自然豊かな環境に感謝し、文化・芸術を楽しみ、共に生涯学び続ける」という考え方を基本理念に定めた。世界の潮流やテクノロジー、多様性といった視点を持ちながら自分らしく生き、共に育み、自然や歴史文化の恵みを受け継ぐ―といった行動指針を示した。
 現行の基本構想2020は「健康寿命延伸都市」を将来像に六つのまちづくりを掲げ、市が主体的に策定した。一方、新たな基本構想は「市民会議」が原案を作成。市民や行政の行動指針を日々実践することで「松本らしさを進化、深化させる」といった内容で、作り方が大きく異なる。
 臥雲義尚市長は議員協議会で「一人一人があるがままの自分を大切にしながら豊かさと幸せを感じ続けられるように、それを次の世代に引き継げるように挑み続けるまちをつくりたい」と思いを述べた。一方、議員からは「行政によって考え方を強制されるようだ」「息苦しさを感じる」などと違和感を訴える意見が相次いだ。
 市は18日から来月16日までパブリックコメントを行い、市議会2月定例会に提案する。