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中山間地域の課題解決へ 筑北の若手協力隊員が猟友会で奮闘

猟友会に加入した若手3人(右から大嶽さん、榎並さん、市川さん)

 筑北村猟友会に昨年から今年にかけて若手メンバー3人が加入して活動している。いずれも村地域おこし協力隊員で、村への定住を考えている。農産物の野生鳥獣被害、猟友会員の高齢化といった中山間地域の課題解決の力になれればと、狩猟免許を取得して奮闘している。

 大嶽美和子さん(38)と榎並真由子さん(39)は今年、猟友会本城支部に加入した。有害鳥獣駆除には来季から携わる予定で、今季は村内の射撃場で訓練を重ねたり、鳥獣の解体知識を学んだりしている。
 農業を営むことを目指す大嶽さんは「野生鳥獣による被害は切実な問題。先輩方に教わりながら活動したい」と話す。村へ移住後、自分が育てた農産物が鳥獣の被害を受けた経験から、猟友活動に携わることを決めた。
 隊員3年目の榎並さんは、趣味の旅行で訪れたモンゴルで家畜と生きる遊牧民の生活に触れ、動物と人の命の営みに関心を寄せた。着任1年目から猟友会と交流して解体の様子を見学するなどし、ジビエ振興に力を入れる小県郡青木村にも足を運んだ。「村の将来や困り事解決のために力になれたら」と願う。
 桜の栽培農家として独立を目指す市川満久さん(29)は、昨年から猟友会坂井支部で活動する。今年から有害鳥獣捕獲員も務める。東京農業大学で森林について勉強し、植林活動でも鳥獣対策が重要なことを学んだ。「まだまだ先輩に教わりながらだけれど、山を知ることができて楽しい」と意欲的に取り組んでいる。
 猟友会には現在、会員が56人いるが60代~70代が中心となっている。自らも50年以上猟友活動に携わる関川芳男村長(松塩筑猟友会副会長)は「猟友会員の高齢化が進んでいる。若い力の加入はありがたい」と話している。