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塩尻・チロルの森、涙の閉園 最終日2200人が来場

ゲート前であいさつする片岡支配人

 塩尻市北小野の信州塩尻農業公園・チロルの森が29日に閉園し、21年の歴史に幕を下ろした。閉園時刻の午後5時過ぎに片岡宏一支配人(56)が入園ゲート前であいさつし、長年にわたって多くの人たちが訪れたことに感謝の気持ちを表した。

 最終日は約2200人が訪れ、最後の思い出作りをした。閉園1時間前になると、動物とスタッフが帰路につく来園者を見送った。
 スタッフに手作りの感謝状を贈った上伊那郡辰野町の上島真沙美さんは長女・彩夏梨ちゃん(5)が2歳の頃から訪れたといい「子供の成長を見守ってくれた場所。感謝しかない」と涙をぬぐった。塩尻市吉田の宮川愛さん(36)は「子供が生まれてから何度か訪れ、きょうはその時を思い出しながら過ごした。最後に家族4人で良い思い出作りができた」と名残を惜しんでいた。
 チロルの森はレジャーの多様化で来園者数が減少する中、新型コロナウイルスの影響が決定打となり、今後の運営継続が困難になった。9月末の閉園発表以降、例年の同じ時期の4倍以上の来場があった。
 片岡支配人は「多くの皆さまに愛されていたことを再認識した。この先も、チロルの森で過ごしたことを思い出してもらえば、これほど幸せなことはない」と話した。