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穂高南小2年生 水路の生き物を上流に「引っ越し」させる体験学習

水生生物探しに熱中する児童たち

 安曇野市の穂高南小学校2年生(90人)は27日、U字溝の設置が決まっている学区内の農業用水路で、水生生物を探して、上流に「引っ越し」させる体験学習に取り組んだ。児童は、国道147号沿いの飲食店や量販店が並ぶにぎやかな場所に、希少なカワニナなどが多く生息していることに驚きながら、身近な自然の大切さを学んだ。

 コンクリートで固められていない幅約1メートルの水路で、市がU字溝設置工事の前に環境調査をしたところ、多くの生き物が確認され、近くの穂高南小に協力を呼び掛けて実現した。市教育委員会の那須野雅好さんが案内役を務めた。
 長靴に履き替えて集合した児童たちは、那須野さんの説明を聞いてから、早速水路に入って採集に取り掛かった。網で川底をさらうように探り、取れた泥をのぞき込んで生き物を探した。児童は泥に足を取られたり、服をぬらしたりしながらも「何かいた! 動いた!」「那須野先生、これ何ですか!」と、大はしゃぎだった。
 それぞれのクラスが30分ずつ採集したところ、ドジョウや沢ガニ、カワニナ、マツモムシなどが見つかった。中には、絶滅が心配されるゲンゴロウの仲間を取った児童もいた。1組の嶌田新吹希君(8)は「ドジョウが取れた。すごく楽しかった」と笑顔を見せていた。
 採集した生き物は、100メートルほど上流の工事をしない場所に放した。那須野さんは「街中でも自然の残る場所には多くの生き物がすんでいる。これからも身近な生き物を見つめてほしい」と話していた。

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