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伝統工法の石積み学ぶ 木曽町の古民家を活用

積み戻すために石垣をいったん解体する参加者

 コンクリートやモルタルを使わない昔ながらの工法「空石積み」を学ぶワークショップが27日、木曽町福島の古民家で、2日間の日程で始まった。企画した町地域おこし協力隊・坂下佳奈さん(29)が自宅として住んでいる築100年の古民家を用い、参加した町民ら6人は周囲の石垣の一部をいったん解体した上で修復する作業を体験した。

 1級石材施工石積技能士の今井了恵さん=岐阜県白川町=が講師を務め、基本的な石積みの方法と崩れにくくするための補強の仕方などを説明した。
 参加者は午前中いっぱいかけて、植木の根が張ってせり出し、補強用の小石がなくて崩れそうになっている裏口の石垣をいったん解体した。石積みの構造を学びながら、バールやつるはしで石を一つずつどかして崩した。崩した石垣からは、おちょこや瓶底などが一緒に"発掘"され、参加者は当時の作業風景を想像しながら汗を流した。
 古民家は坂下さんの祖母の実家で、石垣の一部は2年前の台風で崩れていた。石積みの美しさにひかれた坂下さんが「無理のない範囲で自然に近いものを使って修復したい」と1年前から企画を進めていた。
 2日目は引き続き積み直しをする。坂下さんは「これだけの石をどう積んでいたのか、解体して分かることもあった。みんなできれいに積み直せたらいい」と話していた。

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