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創作人形劇区切りの舞台 野の香の会、会員高齢化やコロナで

  松本市や安曇野市の平均年齢82歳のメンバー約10人でつくる糸操り人形研究グループ・野の香の会は24日、松本市島内の松島公民館で創作人形劇を披露した。第2、第3の人生でも社会参加をしていこうと6年前に発足し、手作りの人形で舞台を重ねてきたが、高齢化や新型コロナウイルスの影響から公演活動は今回で一段落となる。

 美術教室を主宰していた近藤佐智子会長(86)=安曇野市三郷明盛=をはじめ松本蟻ケ崎高校の卒業生らで会を立ち上げた。若い頃から培った裁縫の技術を生かして人形を作り、ペットボトルや木箱などを骨組みに、衣装も古い着物などを用いるなど再利用に努めてきた。家具などの道具も全て手作りだ。
 週1回の活動で制作や練習に励み、これまで主に保育園・幼稚園や公民館などで公演してきた。特設する舞台一式の運搬や設営も自力でこなしてきた。
 コロナ禍での最初で最後の公演は松島町会の女性が参加する「縁側サロン」で、「マッチ売りの少女」と「安寿と厨子王」の2演目を披露した。会員らは人形を巧みに操り、紙吹雪などの演出も交え熱演した。
 近藤会長は「素人がやるには最高だったと思う」と胸を張り「いくつになっても何か役に立ちたいという気持ちでやってきた。(来場者に)元気を出してもらえれば」と願っていた。当面は人形創作を中心に活動していく。

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