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渓流のカエル生息確認 市民協力5年ぶり調査 自然保護の証しか

本年度のカエル調査で確認されたナガレタゴガエル(村上実さん提供)

 松本市が一般市民の協力を得て本年度実施したカエルに関する調査の結果がまとまった。身近にいるカエルを見つけて報告するよう呼びかけたところ、絶滅の恐れのある動植物に関する長野県版レッドリスト(2015)で「情報不足」とされるナガレタゴガエルが東山部で見つかったほか、きれいな鳴き声が特徴のカジカガエルの報告が女鳥羽川を中心にあった。身近な自然環境がある程度保たれている結果と言えそうだ。

 カエルに関する調査は平成27(2015)年度以来5年ぶりで、姿を見たり鳴き声を聞いたりした場合、写真や場所、特徴を市にメールなどで報告するよう呼びかけた。調査期間の6~9月に266件の報告があり、前回調査より4種類多い12種類が確認された。
 ナガレタゴガエルはアカガエルの仲間で、体長は4~6センチ。渓流に生息し、皮膚が柔らかくぶよぶよと伸びているのが特徴だ。レッドリストでは絶滅危惧のカテゴリーに移行する可能性があるが、評価のための情報が不足している種に位置付けている。市内での生息確認は、公の記録としては1990年代の確認が最後だった。
 前回調査で一つもなかったカジカガエルの報告は18件あった。うち16件が女鳥羽川で、上流の洞地域から市街地の桜橋周辺にかけて確認された。「3~4年前から鳴き声を聞くようになった」との声も寄せられた。市環境保全課の担当者は「工事や豪雨で女鳥羽川の環境が変わっている中で、川沿いの住民に愛着のあるカエルがこれだけ見つかったことは成果だ」と話す。
 調査の参加者は前回の46人に対し、今回は136人と大幅に増えた。市は調査結果をホームページに掲載している。