教育・子育て

木曽の小学校 授業に「自由進度」 個々に学習計画 福島小で研修

 木曽郡内の小学校で近年、「自由進度学習」を導入し、学校全体で取り組もうとする動きが出ている。教師個人が取り組むケースは全国的に見られるものの、学校全体で挑戦するケースは珍しいという。本年度に取り組みを始めた木曽町の福島小学校で20日、研修会が開かれ、関係者が授業への理解を深めた。

 自由進度学習は、教師が先立って学習の狙いを設定するものの、子供が自分で立てた計画に従い、自分のペースで自力で学習に取り組んでいく方法だ。毎回、個々に計画を立てて学習に取り組み、終了時に振り返りをする。
 子供たちは、周囲を気にせず取り組むことができ、興味や関心に応じて発展的な学習も進められる。教師の立場からだと、子供一人一人をじっくり見られるため、個々の学習のつまずきをカバーしやすく、子供の個性にも柔軟に対応できる。
 研修会では、同校の教職員と信州大学の大学院生約20人が疑問や課題を共有し、意見交換した。講師に招かれた信大教育学部の伏木久始教授は「子供には試行錯誤や探求の時間が必要」と指摘し「小さい時から見通しを持った自己学習能力を身につけることは、将来、自律的に学ぶのに役立つ」と語った。
 井出寿一校長は「子供が学ぼうとする姿勢がよく分かる。一斉授業と両輪で、相乗効果を図っていきたい」と話していた。