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マコモを生坂の特産品に ハチクの会が来秋発売目指す

マコモダケを使った新商品のサンプル

 生坂村の有志でつくる「生坂ハチクの会」が、イネ科の多年草「マコモ」を使った新商品の開発を進めている。今秋、「マコモダケ」と呼ばれる根元の食用部分を焼いてパック詰めした商品を試作した。来年の秋の発売を目指す。

 マコモダケは、タケノコとアスパラの中間のような食感で、歯ごたえがよく、ほのかな甘みがある。焼くと香りや甘みが際立ち、試作品はオーブンで焼いたマコモダケを丸ごと真空パックにした。味付けはせず、購入した人がさまざまな調理を楽しめるようにする予定だ。村内産の旬の時期は、9月下旬から11月中下旬という。
 村内でこのほど試食会が開かれ、会のメンバーがマコモのきんぴら、天ぷら、グラタンなど6品を用意した。藤澤泰彦村長らが試食し、「甘くておいしい」「食感がよく、いろんな料理に使えそう」などと感想を述べた。
 村内では平成14(2002)年ころに稲の転作作物としてマコモの栽培が始まり、一時は盛んに生産・消費されていたという。最近は出回る機会が少なくなっていた。ハチクの会の平林敏生会長は、高齢化した栽培農家から引き継いで約5アールで栽培を続ける。「焼きマコモは、市場では珍しい。新商品をきっかけに、おいしさを知ってほしい」と期待を寄せている。
 上生坂区の「西手マコモクラブ」(現在は解散)の一員として、栽培や加工品用の出荷をしていた平林ふかみさん(81)は「近所のみんなでやっていた活動。マコモダケがまた注目されるようになればうれしい」と話す。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で催しの中止が相次ぎ、ハチクの会が手掛けるタケノコの加工品の消費が落ち込んでいることから、新商品の開発に乗り出した。開発には、国の「山村活性化対策事業」の交付金を活用している。