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FDA利用回復に陰り 感染再拡大、就航先の状況反映

 フジドリームエアラインズ(FDA)が運航する県営松本空港の定期便は、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて予約座席のキャンセルが増加の兆しを見せている。利用状況は観光需要喚起策「Go Toトラベル」の効果で、札幌、福岡、神戸の3路線とも9月以降は団体客を中心に急回復してきた。人の動きが活発になりそうな21日からの3連休を控え、FDAは感染対策を徹底しながら動向を注視している。

 来年1月までの搭乗分で今月に入ってからキャンセルされた座席数は札幌線が約1450席、福岡線が約910席、神戸線が約550席で、就航先の感染拡大状況を反映した形となっている。キャンセル料が発生しない直近搭乗分に加え、感染拡大を見越して先の予約についても、席を確保した旅行会社からのキャンセルが出ている。
 足元の搭乗率(提供座席数に占める搭乗者数)は、20%以下だった春先との比較で回復基調が続いてきた。11月の搭乗率(17日現在)も札幌線が63・2%、福岡線が67・1%、神戸線が47・7%という状況だ。各路線とも個人と団体で利用状況は対象的で、Go Toトラベルの対象となる団体は前年の20~30%増の一方、対象外の個人は半減している。今後も催行される団体旅行もあり、ほとんどの旅行がキャンセルとなった春先よりも複雑な動きとなっている。
 21日からの3連休の予約は、福岡と神戸線は満席近い便があるものの、北海道で感染拡大しているため、札幌線は残席が多い。FDAは機内の感染防止対策、搭乗待ちの際などに前の人との間隔を十分に取るように各空港でアナウンスしている。松本空港支店の臼井久美子支店長は「年末にかけて利用状況は厳しくなることも想定されるが、できる対策を万全にしていく」と話す。