教育・子育て

ICTで不登校生支援 松本市教委 オンライン学習 授業扱い

 学校に行けなくても出席扱いに―。松本市教育委員会は12月から、不登校の児童生徒がICT(情報通信技術)を活用して学校の授業や活動に関わった場合に、出席を認めたり学習評価につなげたりする支援を始める。不登校の小中学生が全国的な増加傾向にある中、多様な学びの選択肢を用意することで子供たちに寄り添い、社会的自立を後押しする。

 パソコンやスマートフォンを介したオンラインのやり取りで、自宅にいながら教諭やスクールカウンセラーと面談したり授業に参加したりした場合を評価につなげる。学校長が認めれば出席とみなす。自宅にインターネット環境や機器がない場合も、年度内に全児童生徒に配備するタブレットやルーター(通信機器)の貸与を活用することで来春には対応が可能になる。
 多様な教育機会の確保などを目的に、文科省が昨年10月に全都道府県教委宛てに出した通知を受けて検討を進めてきた。市教委はこれまでも学内外に中間教室を設けたり放課後登校を促したりとさまざまな方法で不登校の児童生徒を支援しているが、中には自宅や自室から一歩踏み出すことが困難な子供もいる。学校指導課は「新しい技術が子供たちの励みにつながるのであれば大いに活用したい」とする。
 一連の支援では郵便やファクスなどにも柔軟に対応する方針で、運用基準を定めたガイドラインが19日の定例教育委員会で了承された。赤羽郁夫教育長は「子供と学校をつなぐコミュニケーションツールの一つとして運用し、課題や成果は随時現場に反映させていく」と述べた。