地域の話題

温泉街の民芸店惜しまれ閉店 浅間・てづかや30日まで

温泉街で42年にわたり、妻・賢子さんと民芸店を営んできた博久さん

 松本市浅間温泉3の民芸店「てづかや」が30日で閉店する。手塚博久さん(81)、賢子さん(77)夫妻が温泉街で営み、42年間にわたり温泉客を相手に漆器や土産品、菓子などを扱ってきた。主に切り盛りする賢子さんの体調が優れないため、店じまいをする。温泉街で土産品を扱う店は数店まで減っており、住民からは「寂しい」と惜しむ声が聞かれる。
 店は昭和53(1978)年ころに自宅を建て替えた際に始めた。賢子さんが漆器の産地出身ということもあり、漆器を扱った。主に賢子さんが店を守り、金融機関に勤める博久さんも週末に手伝った。途中から陶芸品や手まり、ねずこ下駄、「道神面」で知られる松本市の民芸作家・故宮田嵐村さんのお面なども仕入れて販売してきた。香ばしいしょうゆ味の菓子「まがりナッツ」も人気商品の一つだ。
 博久さんは「平成の初めころまでは団体客が多く、にぎやかで、夜の10時半まで店を開いていた」と振り返る。最近は来店者が減り「ちょうど良い時期かなと考えた」と話す。今月末で店を閉じるが、「長年のご愛顧に感謝したい」とし、20日から全品50~80%オフのセールをするという。

連載・特集

もっと見る