政治・経済

市内景況感 9月は持ち直し 「GoTo」効果で観光客増 

 松本市内の企業の景況感が良好かどうかを示す業況判断DI(前年同月比ベース)が徐々に持ち直している。市の中小企業景気動向調査によると、9月の値はマイナス50・3で、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出された4~5月と比べるとマイナス幅が約10ポイント縮小した。政府の消費喚起策「GoToキャンペーン」もあり活気は戻りつあるが、ここにきて県内で感染確認が相次いでおり、先行きは依然不透明だ。

 全産業合計の業況DIは、昨年末までは消費増税のあった10月を除きマイナス20を下回ることはなかったが、県内初の感染者が出た2月から下降し、緊急事態宣言が出た4月は前月に比べて24・6ポイント低いマイナス60・9に急落した。
 6月以降は感染者数が落ち着き、マイナス幅が縮小傾向だ。経営者からは「少しずつだが回復している。観光客も増えている」(土産品卸)「GoToトラベルのおかげでかなり業績が回復しそう」(温泉旅館)などと消費の活発化への期待感が出ている。松本商工会議所の窓口相談も5月は資金繰りや補助金の関係で100件前後の日が相次いだが、現在は30~50件程度で推移している。
 ただ、飲食業者からは「宴会がないので売り上げが上がらない」「祭りイベントの中止で打撃。つらい日々が続きそう」(創作料理)などと、苦しい声が聞かれる。県内では11月に入って感染者数が再び増加傾向となり、忘年会シーズンの客足に影響が出ることが懸念される。
 「GoTo―」の観光需要があっても人手不足に悩まされる宿泊業者もいるという。松本商工会議所の赤廣三郎専務理事は「一時期に比べると落ち着いてきたが、全ての業種が良くなっているとは言えない。状況を注視しないといけない」と話している。

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