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老朽水道管の交換進む 市内75%完了 狭い道路課題

市街地で行われている水道管の工事現場。老朽管(中央)を新しい管(右)に敷設替えする

 松本市が、老朽した水道管の敷設替えを市街地を中心に進めている。昭和30年代までに設置された水道管は昨年度末時点で全体の75%で、配水地などに直結した口径の大きい水道管(基幹管路)は38%で工事を終えた。今後は災害対応病院や医療救護所の施設につながる管路も対象に加え、水道管の破裂や濁り水の発生を未然に防ぐ。

 相澤病院(本庄2)西側の一方通行の市道では、大正11(1922)年に造られた水道管の敷設替え工事が進む。老朽管は鋳鉄で内部がさびており、水流が強くなるとさびが流され水が濁る可能性がある。衝撃を吸収する構造の耐震性のある鋳鉄管に替えている。
 昭和30年代以前の管路は総延長59キロで、市街地に多い。市は昭和50年代前半から敷設替えを進め、昨年度までに44・4キロ分が完了した。ガス管など他の地下埋設物を扱う業者との調整に加え、一方通行や狭い道路が多い松本ならではの事情もあり、工事は簡単に進まない。本年度は1キロ分を予定し、令和12年度までの完了を目指す。
 耐震適合性のない基幹管路は総延長が161キロに上る。更新に着手した平成25年度から昨年度までに完了したのは62キロ分で、全部完了まで道のりは長い。さらに今後は、災害医療を提供する基幹病院11施設と、医療救護所の設置対象となる学校や公民館など21施設につながる管路(総延長約40キロ)を、災害時の重要性が高いとして更新の対象に加える。
 市上下水道局の上水道課は「水道施設の耐震化はまだ道半ばで時間はかかる。国などの補助金もないので、計画に沿って粛々と進めていきたい」としている。

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