政治・経済

塩尻市洗馬妙義地区でかんがい設備改良事業が本格化 現地で起工式

安全祈願の神事でくわ入れをする関係者

 塩尻市洗馬の妙義地区で、畑地かんがい設備の全面更新や農道整備を行う県営畑地帯総合土地改良事業が本格化する。梓川の右岸上段幹線から農業用水を得ている芦ノ田(70.5ヘクタール)と元町・上組(22.7ヘクタール)の2工区に、小曽部川から引水する長崎原工区(21.7ヘクタール)を加えた約115ヘクタールを受益地とする。近く幹線管路工事に着手する。

 16日に沓沢湖埋立地で安全祈願祭と起工式があり、関係者約50人が出席した。一帯の農家でつくる洗馬妙義地区県営畑灌施設更新事業実行委員会の塩原昭雄委員長は「農業競争に打ち勝つ畑作農業の実現に大きく貢献できる」と期待した。
 現在は3工区それぞれにある施設の管理組合を統合し、施設の維持管理費節減や農地集約化を図る。事業期間は令和10年度までで、総事業費は25億2000万円を見込む。
 長崎原工区の水源は梓川に切り替える。かんがい施設は現在の加圧ポンプ式から、沓沢湖北側の標高820メートル地点に新設する配水池に芦ノ田調整池から揚水し、各工区に自然流下で配る方法に変更する。施設への負荷を抑え、故障しない管路網にする。農道は水路兼用道路に改良し、排水機能を改善する。
 芦ノ田、元町・上組の両工区は、国営事業で整備された右岸上段幹線を経由して梓川から引水している。一帯の畑地かんがい施設は昭和53(1978)年~平成4(1992)年に、県営や団体営事業で整備された。
 長崎原工区は、昭和49年に共同施行事業で整備されたが、干ばつ時の安定的な用水確保が課題だった。
 各工区で老朽化に伴う管路破損やポンプ故障が頻発していた。地元では、関係者が平成28年6月に更新事業準備委員会を設けて住民の合意形成を図り、同31年3月に実行委を設立した。

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