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往時の原新田 水墨画に 元住人・浅野章さん制作 区に寄贈 塩尻市

昭和20年ころの原新田の公共施設を描いた絵と浅野さん(左)、角区長

 塩尻市広丘原新田に長く住んでいた浅野章さん(90)=広丘高出=が、昭和20年ころの原新田の町並みを水墨画で描き、14日に原新田区に寄贈した。浅野さんは原新田に生まれ育ち、1年前に転居するまで暮らした。冬場の趣味として打ち込む水墨画で、戦後に大きく変容する前の地域の姿を記録に残そうと筆を執った。

 「昭和20年頃の原新田の公共施設」と題した水墨画は縦35センチ、幅95センチで、郷原街道沿いに広丘駅や広丘村役場、農協、尋常高等小学校などの12施設が立ち並ぶ様子が描かれている。当時のまま残っているのは2カ所のみで、浅野さんは少年時代の記憶を頼りに水墨画を仕上げた。各施設の説明書きなどを添えて額装した。
 原新田公民館で贈呈式が開かれ、浅野さんが角吉松区長(73)に目録を渡した。浅野さんは「昭和20年当時から原新田は公共施設が立ち並び、近隣地区の人たちがうらやむほどだった。当時を知る人は少ないが、後世に残したい」と話した。角区長は「戦後間もない時期の史料は少なく、大変貴重だ。公民館に飾り、末永く大切にしたい」と感謝した。