地域の話題

麻績のリンゴに若手の力 研修後独立 栽培に情熱

 麻績村で若手のリンゴ農家の人たちが活躍している。地域おこし協力隊員として村に移住し、数年間の農業研修を積んで独立したメンバーだ。今年は3人が独立し、来年3月にかけて2人が続く。高齢のため引退した農園主からリンゴ畑を引き継いだ例も多く、地域の農業課題とも向き合いながらそれぞれに栽培に励んでいる。

 今年独立して農園を営むのは、山﨑健司さん(37)=愛知県出身、川上啓介さん(37)=神奈川県出身、佐藤大輔さん(38)=千葉県出身=だ。リンゴは主に地域の直売施設に出荷され、村のふるさと納税の返礼品としても人気を集める。12月にかけてサンふじの出荷が最盛期を迎えている。
 建築関係の仕事から転身し新規就農した佐藤さんは、上井堀の約12㌶で数品種を育てる。「『おいしい』の声がやりがい」と話し、将来的に法人化を目指したい考えだ。引き継いだ畑の中には40~60年ほど丹精されてきた木がある。リンゴの木は手入れが行き届かないと病害虫が発生しやすく、周囲の果樹を守るためにも切り倒すことを余儀なくされてしまうといい、60年の木は一時、切り倒す話が出ていたという。佐藤さんは「リンゴ畑の風景が失われ、野っ原になってしまうのはもったいない」と話す。
 山﨑さんは、梶浦の畑を拠点に減農薬栽培に力を入れる。元々、県産リンゴのファンだったことから自分で栽培に携わりたいと思い、村へ移住した。さまざまなリンゴを食べてきた経験を生かし、主力品種だけでなく多品種を展開したい考えだ。「味に感動してくれる人がいるとうれしい。おいしいリンゴを作っていきたい」と話している。