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朝日村旧庁舎取り壊しへ 跡地利用を検討

取り壊す方針が決まった朝日村の旧役場庁舎
 朝日村は11日、村役場で開かれた村議会全員協議会で、旧役場庁舎(小野沢)を取り壊す方向で検討していることを明らかにした。議員から異論は出ず、取り壊す方針を確認した。まず更地にして、跡地の利用方法を検討する。
 村企画財政課によると、旧役場庁舎は昭和11(1936)年の建築で、木造2階建ての延べ床面積は757平方メートルある。洋風の外観で柱が少なく、当時としては高い技術で造られているという。現庁舎への移転に伴い、平成30(2018)年5月に閉庁してからは、今年3月末まで一部を使用していたが、4月以降は空いた状態になっている。  村としては、平成27年に文化庁や県の視察調査により文化財価値が認められたこともあり、当初は登録有形文化財として保存することも検討した。しかし、地元には日が遮られることなどから取り壊しを望む声があった。  村が耐震化や改修工事を想定して試算したところ、最低でも約2億~3億円程度必要になることが分かった。それらを示した上で地元の小野沢区の全戸を対象にアンケートを実施したところ、回答があった71件のうち9割を超える65件が取り壊しを望む回答だった。  村はこの結果を受けて取り壊しの方針を固めた。小林弘幸村長は取材に「残したいという思いもあったが、活用方法がなく、地元の皆さんの意見も参考に取り壊さざるを得ないという方向になった」と語った。跡地利用については、地元からは公園や憩いの場として整備してほしいという声が多いが「白紙」としている。映像や本などで、建物の記録を残すことも検討する。