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歩行支援ロボ「負担軽く」 信大発ベンチャー 上高地で実験

歩行支援ロボットを使った負担軽減の実験に臨む被験者

 信州大学発のベンチャー企業・アシストモーション(上田市)は11日、同社が手掛ける装着形歩行支援ロボット「curara」の実証実験を松本市安曇の上高地で行った。高齢者など足の不自由な人でも気軽にトレッキングなどを楽しめるよう活用する考えで、装着した際に歩行の負担がどれだけ軽減されるかのデータを集めた。再来年の実用化を目指す。

 同社の社員や協力する地元の五千尺ホテル上高地のスタッフなど20~50代の男女3人が被験者になった。河童橋~田代橋間を回る全長3・15キロのコースを、curaraを着けた場合と着けない場合でそれぞれが2周し、筋活動量や心拍数などの変化を見た。足の不自由な人の使用を想定し、足首に1・5~2キロの重りを付けた。
 被験者になった五千尺ホテル上高地役員の田中寿穂さん(59)は「足が自然に前へ押し出されるようで、重りの負担も感じなくなる」と話し、実用化に期待した。
 アシストモーションは、信州大学繊維学部(上田市)の研究成果を社会貢献につなげることを目的に設立された。現在のcuraraは介護やリハビリ用で、今後は細かくデータを解析して屋外での歩行支援用を展開する。橋本稔代表は「滞りなくコースを回れて一安心。足の不自由な人も他の人と一緒に旅行などを楽しめるようにしたい」と話していた。