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塩尻市の平出博物館在り方検討 建設から60年 耐震強度不足 市が検討委員会設置へ

建て替えを含め今後の在り方が課題になっている平出博物館

 塩尻市宗賀にある市立平出博物館は、最も古い部分が建設から60年以上経過し、今後の在り方が課題になっている。耐震強度不足が判明しており、一部は大規模地震で倒壊する危険性がある。市は来月にも同館の将来像を考える検討委員会を発足させ、有識者を交えて「新平出博物館基本構想」の策定作業に入る方針だ。

 一帯が宗賀村だった昭和29(1954)年の建設で、鉄筋コンクリート造り地上1階高床形式の「考古博物館」(約150平方メートル)のほか、昭和54年建設の鉄筋コンクリート造り地上2階高床形式「歴史民俗資料館」(延べ約442平方メートル)、平成4(1992)年建設の鉄筋コンクリート造り地上2階「瓦塔館」(延べ約448平方メートル)の3棟で構成されている。
 平成24年度に考古博物館と歴史民俗資料館を耐震診断した。いずれも高床形式のため、基礎部分の耐震補強が難しく、いずれは建て替えが必要だ。現在地は急傾斜地で、土砂災害防止法で定められた「土砂災害特別警戒区域」などに当たり、立地条件が必ずしも良いとは言えない。建て替え場所の選定も焦点となる。
 考古博物館は、平出遺跡の発掘調査結果の保存と公開を目的に開設され、市内遺跡の顕彰や学習の場として、その他の建物が増築されてきた。周辺には平出遺跡歴史公園が整備され、市は歴史学習講座にも力を注ぐ。
 市は来年度から3年間を見通す実施計画に、基本構想や基本計画の策定などを盛り込む。検討委は、新博物館の概念や展示内容、市全体の中で担う役割などを検討する。委員は10人程度とし、市公式ホームページで15日まで市民公募もしている。小松学館長は「市の顔となる博物館とするため、どんな形が良いのかを明らかにしていきたい」とする。

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