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樹齢500年 大ケヤキ伐採 塩尻市下西条の健國神社の古木

大ケヤキの伐採前に名残を惜しむ住民たち

 塩尻市下西条の健國神社(宇治橋邦彦宮司)の鳥居横にあり、地域の人たちに親しまれてきた大ケヤキが4日に伐採された。樹齢は推定500年ともされ、区誌によると下西条で最も古い木だが、二股に分かれた幹の片方が枯れて倒木の恐れがあり、苦渋の決断をした。子供時代にケヤキで遊んだと言い、代わる代わる神社を訪れて伐採作業を見守る住民の姿が見られた。

 ケヤキの前で神事をした後、専門業者がクレーン車を使い、1日がかりで伐採作業をした。氏子総代会長の川上良一さん(68)は「数百年を生き、下西条を見守ってくれた木。名残惜しい」と話した。
 高さが約20メートル、根元付近の周囲が約8メートルの巨木は数年前から幹が枯れていたが、今夏には幹から木の皮が大量に落下した。氏子総代会が専門家に見てもらった結果、木が二つに裂けて倒れる危険があると分かり、伐採を決めた。
 すぐそばにある公民館(公会所)内に託児所や保育園が設けられていた時期もあり、ケヤキは古くから子供たちの格好の遊び場でもあった。近くの笠原洋司さん(85)は「木の幹に開いた穴を目がけて石を投げて遊んだものだ。木を残してほしいが、どうしようもない」と話した。
 伐採後に残った切り株の周りに囲いを作って、しめなわを飾る計画だ。川上さんは「しっかりとお祭りしたい」と話していた。

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