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乳がん予防食生活から 松本大生同世代に注意喚起

 松本大学(松本市新村)で栄養学を学ぶ4年生の女子3人が、乳がんの予防のために「健康的な食生活」を呼び掛けるパンフレットを製作している。卒業論文の研究の中で、若い女性に乳がんが増加していることと、その一方でバランスのよい食事が「がん予防」につながることを知った。同世代の女性に配布して、注意を喚起する考えだ。

 内科医で糖尿病やがんなどの研究をしている青木雄次教授(65)のゼミで学ぶ、いずれも人間健康学部健康栄養学科の徳嵩七海さん(22)、牛山理央奈さん(21)、松林京香さん(21)が取り組む。
 3人は授業で「米国ではチーズの過剰摂取が乳がん発症と関係する」と主張する研究者がいることを知り、日本での関連を調べるため研究を始めた。関連は確認されなかったが、若い女性にとって「1日1食以下」という不規則な食生活は発症リスクを高めることや、閉経後の食習慣の西洋化は発症リスクがあること、大豆製品やイソフラボンの摂取が発症を抑制することなどが分かった。
 牛山さんは「身近な松本大の学生にまず伝えたい」と話す。パンフレットには▽健康的な食生活かどうかを確認するチェックリスト▽アジア各国の乳がんと食習慣の関連データ▽がん発症を防ぐ食品の紹介―を盛り込む。徳嵩さんは「若者に乳がんが増えているので危機感を持った。学生は食生活が乱れやすい。見直すきっかけにしてほしい」と力を込める。
 2人は管理栄養士の資格取得後、給食委託会社への就職が決まっており、栄養管理や指導に役立てたいという。
 青木教授は「食と栄養の専門家として予防活動への意識を高めてくれることがうれしい。早期発見はもちろん、予防の重要性が多くの若者に伝われば」と期待する。

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