教育・子育て

山形の水を巡る歴史 松商高放送部が番組に

黒川堰ができるまでの物語を紹介する放送部員

 米作りに欠かせない水を確保するため、先人たちが苦労して完成させた黒川堰の歴史を学ぶ会が31日、山形村の山形小学校で行われた。堰を取り上げたドキュメンタリー番組の制作を進める松商学園高校放送部の部員6人が、堰の歴史を伝える紙芝居「与市と米のまんま」を朗読し、小学生たちが耳を傾けた。

 部員たちはやさしい語り口で朗読を進めた。鉢盛山から松本市波田に流れる黒川の水を村まで運ぶため、地域住民が山の中にトンネルを掘る難工事を重ねたこと、資金集めに力を尽くした様子などを紹介した。児童たちは地域に水の恵みをもらたした先人の功績を学び、山形小6年の赤羽瑛太君(11)は「歴史が好きなので勉強になった。昔の人の努力はすごい」と話した。
 放送部は、堰の歴史継承を進める黒川堰土地改良区の活動を新聞記事で知り、地域の歴史文化継承の大切さや難しさを見つめる番組の題材の一つにすることを決めたという。部員からの取材依頼に村や学校が協力し今回の学ぶ会が実現した。紙芝居は山形村民話クラブ「灯」が提供した。
 放送部の舩坂晴菜さん(17)=2年=は「継承活動に関わる人たちの姿から、地域の歴史文化を後世に残すために必要なことを考えていきたい。子供たちが故郷に関心を高めるきっかけにもなれば」と願っていた。番組は11月の放送作品コンテストに出品する予定だ。黒川堰土地改良区の上條重幸理事長は「若い子たちが注目してくれて本当にうれしい」と話していた。

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