連載・特集

2020.11.4みすず野

 人は長い年月の間に築いた価値観を変えることが、なかなか出来ない。少子高齢、人口減社会が明らかになり、いまどんなに力んでも食い止められない。GDP(国内総生産)や税収の減少は避けられない。にもかかわらず、経済発展を信じ、行政は同規模の予算を組み続ける◆企業もまたそうである。先日、行政経験40年の同級生と談笑するなか、「価値観の転換はほんと難しい」「縮小社会の前提に立っての施策がいまだ組めないね」の話になった。むろん若年層のことを考えないわけではないが、今後高齢層が組織も社会もどんどん増える。いまでも日本人女性の2人に1人は50歳を超える◆高齢者ニーズに沿う商品、流通がとても大事になり、高齢者が暮らしやすい街づくりが求められる。ほんの一例だけれど、よく聞くのが、ペットボトルのキャップがきつ過ぎて、買っても自分で開けられないという高齢者の切実な声。商品の味以前の問題と言える。缶のふたも同様だ◆高齢者、しかも一人暮らしの高齢者が激増する。一つ一つの商品から集落・街の在り方、社会の仕組み作りに至るまで、180度視点を変えねばなるまい。

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