連載・特集

2020.11.17みすず野

 その昔、自給自足を原則とした農家の生活は、長い冬を乗り越えるべく保存食に工夫を凝らし、そのための技法を家々できちんと伝えていた。現在は食べ物に関しては、ほとんど心配要らない。お金を稼ぎさえすれば、まず生活に困らない◆だがコロナ禍で、お金を得ることができない人が増え、さまざまな数字がそれを物語る。一つは雇用環境。求人倍率が低下し、完全失業率が悪化している。その環境は契約社員、パート、アルバイトなど非正規雇用でとりわけ厳しい。非正規雇用者数は減少の一途で、契約更新してもらえないということだろう◆松本市生活就労支援センター・まいさぽ松本に寄せられる相談数が、本年度急増している、との報道に接した。「仕事がない」「休業せざるを得ない」「ローンが支払えない」「家賃給付してもらえるか」など生活が困窮し、公的支援を求める声が多い。コロナは収束どころか、再び拡大に転じ、全く切実である◆中小企業の資金繰りも悪化している。金融機関は長期融資に対して慎重で、企業は短期でしのぐ綱渡り状態と聞く。今冬を乗り越え、希望の春が訪れることを望んでやまない。

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