連載・特集

2020.11.14 みすず野

 宝石箱をひっくり返したよう。夜景の名所は長崎や神戸、函館...港町に多い。海の黒さと街の明かりの対照が際立つ。中でも長崎の稲佐山は山がちな地形の街から近いため、宝石の粒が大きくて立体的に見える◆松本のアルプス公園も街から程よい近さだ。独りで考えをまとめたいときなど仕事帰りにしばしば寄る。ベンチに腰掛けて街や星空をぼんやり眺めていると何だか落ち着く。他に帰宅途上の夜景といえば拾ケ堰を渡る大糸線の電車や、内田から中山へ向かう車のルームミラーに映った眺めも忘れられない◆人工物だけが夜景ではない。月に青く照らされた雪の北アルプスを仰ぐたび粛然となる。日本郵政の特殊切手「日本の夜景」シリーズはこれまでに第6集まで出ているが、本県からは諏訪湖の花火しかまだ採用されていないようだ。ライトアップされた国宝松本城などと共に働き掛けてみてはどうだろう◆国営アルプスあづみの公園の電飾イベントに足を運んだ。40万球が織り成す不思議の国で、きゃりーぱみゅぱみゅさんらの歌声に合わせて恋人たちや家族連れが肩を揺らす。冷え込むのでお出掛けには防寒対策をしっかり。

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