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テレビ通話で患者と面会 松本市立病院 コロナ禍の家族つなぐ

 松本市立病院は今月、タブレット端末を使って患者と家族が面会する「オンライン面会」を開始し、28日に様子を報道陣に公開した。新型コロナウイルスの影響で4月から直接の面会は全面禁止しているが、テレビ通話機能で両者をつなぐ。機器を介した久しぶりの再会に、関係者に笑顔があふれた。

 9月半ばから入院している市内の男性患者(95)と家族や親戚がオンライン面会した。病室の男性と別室の家族にそれぞれタブレットが渡され、画面越しに会話した。
 互いの声や表情に接するのは約40日ぶり。「おじいちゃん、元気だった?」と語り掛ける子供や兄弟は思わず涙を拭い、男性も声を詰まらせた。泣き笑いしながら10分間、近況を報告し合い、長男(66)は「声に張りがあり顔も見られて安心した。2度3度と利用したい」と話していた。
 市内の奉仕団体・松本西南ロータリークラブが先月同院に寄贈したタブレット6台を活用して始めた。面会禁止期間が長引く中、スマートフォンなどを使えない高齢患者や家族を中心に不安や寂しさが募っていたという。
 利用は予約制で自宅からのオンライン面会にも応じる。同院は「今できうる最大限の取り組みをして利用者の気持ちに応えたい」としている。