政治・経済

AIバス 塩尻市内で実証運行 11月1日から 利用予約スマホでも

試乗会で運行されたAI活用型オンデマンドバス

 人工知能(AI)活用型オンデマンドバス(予約制乗り合いバス)「のるーと塩尻」の実証運行が11月1日、塩尻市内で始まる。AIが予約状況から経路を計算する仕組みで、バスや運転手を効率的に配置できる。市は既存路線の利用者減や運転手の高齢化などの課題を抱える地域公共交通の存続に向け、令和4年度以降の実用化を目指す。27日に関係者向けの試乗会を開いた。

 実証運行は11月30日までで、市、市振興公社、先端技術の提供企業などが行う。高出、桔梗ケ原、大門などに約70カ所の乗降拠点を設け、8人乗りのワンボックス車3台を走らせる。
 利用者はスマートフォンなどの専用アプリ「のるーと」か電話で配車予約をする。乗りたい時にすぐ呼べ、指定時間に乗ることもできる。AIが随時、予約状況を反映して経路を決めるため、運行中でも近くの乗降拠点で予約した人を乗せるといった運用が可能だ。
 システムを提供するネクスト・モビリティ(福岡市)によると、「のるーと」と呼ぶAI活用型オンデマンドバスは福岡市で昨年から運行されているが、それ以外の地域では初めての運行となる。
 試乗会には米窪健一朗副市長や運行エリアの住民代表、報道関係者約50人が参加し、大門八番町の塩尻インキュベーションプラザとJR塩尻駅や市民交流センター・えんぱーくとの間を行き来した。小林清人・高出地区区長会長は「予約は簡単。住民の皆さんもぜひ使ってみてほしい」と話した。米窪副市長は「住民の足を守るのは地方都市の重要な施策。先端技術への期待は大きい」と述べた。
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 専用アプリ「のるーと」はApp StoreやGoogle Playで無料ダウンロードできる。会員登録し、出発地と目的地を選択して配車予約を入れる。電話での予約受付先は0263・50・8668で、配車予約は10月28日から受け付ける。配車受付時間は、平日が午前7時~午後8時、土日祝日が午前9時~午後6時。実証運行中の運賃は無料。