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穂高人形3教室の力作 11月8日まで穂高神社で展示

 安曇野市の穂高神社の例祭(御船祭)や御遷宮で飾られる「穂高人形飾り物」の展示が26日、境内北神苑で始まった。制作技術を受け継ぎ研修している穂高人形・御船祭保存会の三つの教室の力作が並ぶ。毎秋恒例の展示だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために御船祭が有史以来初めて中止となったこともあって、伝統の飾り物を披露できる後継者たちの喜びはひとしおだ。

 本能寺の変(小平教室)、花咲かじじい(保尊教室)、牛若丸と弁慶(牛流教室)に材を取った3作品が、それぞれ幅5メートル、奥行き4メートルほどの舞台に表現されていて、11月8日午後4時まで飾られている。
 開会式が26日、飾り物の前であり、教室ごとに「信長の無念さと光秀の今後を見てほしい」「五条大橋を作るのに3、4日かかった」と解説した。保尊教室はコロナ禍の暗い世相のなかで「正直じいさんのように寛容で、明るい社会を」と題材を選んだ。指導する穂高人形師の保尊和夫さん(93)は「頼もしい」と門下生の作品に目を細めていた。
 保存会長の小林千尋さん(78)は「1年でも休むと心にぽっかり穴が開く。継続することに意味があり、意欲が来年へつながる」と喜んだ。令和4年に営まれる御遷宮では、教室で手掛けた飾り物が境内を彩る。
 穂高文化協会長の佐伯治海さん(85)は飾り物の展示に感謝し「穂高の素晴らしい文化を大勢に見てもらいたい」と話した。