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笑顔のベンチを高校生装飾 松本市社協の新規事業に協力

華やかな絵でベンチ座面を装飾する蟻ケ崎高校の生徒たち

 新型コロナウイルスの影響下でも交流の場を確保しようと、松本市社会福祉協議会が近く取り組みを始める新規事業に向け、地元の高校生たちが一役買っている。松本蟻ケ崎高校書道部とエクセラン高校美術科が「移動式の縁側」として用いる木製ベンチへの装飾依頼を受けており、見た目も華やかで元気が出るものに仕上げていく。

 事業は「出張! どこでも"えんがわ"」と題し、屋外や広い屋内施設にベンチを持ち込み、密を避けて人が集える場を設ける。自宅への派遣を自粛している傾聴ボランティアをはじめ、地区や町会、集合住宅でのつながりづくりなどにも役立てていく計画だ。
 ベンチは幅1㍍、奥行き30㌢、高さ40㌢で、持ち運びに適した背もたれのないタイプを用意した。各校3台ずつを委ね、先に取りかかった蟻ケ崎では希望した1、2年生6人が書道パフォーマンスでも描く絵での装飾を進めている。屋外の利用を意識して1台ずつ空・陸・海をイメージした鳥・動物園・水族館をモチーフとし、40~60種類を座面に隙間なく描く。1台には「笑顔」の文字も入れた。
 絵柄は、利用する人たちの会話のきっかけになることを願って考え、場が明るく和むようかわいらしく温かみのあるデザインや色使いを心掛けた。座面の裏側と脚も着色し、防水スプレーなどで仕上げる。すでに完成間近で、早速利用希望があるという29日に間に合わせる。
 まとめ役の2年生・西村まりなさん(17)は「いろいろな所で使ってほしい。ベンチを通して会話が広がり、皆さんが笑顔になれば」と話している。