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松本・芳野町に思い出のピアノ 小松令子さん寄贈 公民館でお披露目

寄贈したピアノの前で町会関係者と談笑する小松さん(右)

 松本市の芳野町公民館にこのほど、住民の小松令子さん(80)から寄贈を受けたピアノがお目見えした。小松さんが所属するコーラスグループが秋から練習会場を同公民館に移したことがきっかけとなり、地域での活用を願った。3人の娘が子供時代に弾いていたピアノで、自宅に眠っていた30年以上の時を経て美しい音色を響かせる。

 小松さんはコーラスグループ「すみれ会」の会長を務めており、近くの市松南地区公民館を拠点に活動してきたが、新型コロナウイルスの影響で練習に制約が出て9月以降、芳野町公民館で練習している。伴奏はその都度キーボードを持ち込んでいたものの「誰も触らないピアノがある」と寄贈を思い立った。
 町会も快く受け入れ、町会予算で賄おうとした調律やメンテナンスまで小松さんが済ませた。22日にすみれ会と町会関係者が集まりお披露目の会が開かれ、会の伴奏者がピアノ曲を披露したほか、ピアノの音色に乗せて会員が歌声を響かせた。吉田廣志町会長は寄贈に感謝し「小松さんの思い出の詰まったピアノに、町会でも思い出をつくっていきたい」とあいさつした。
 久しぶりに音色を聞いた小松さんは「いい音が出て安心した。皆に喜んでもらい、大事にしてもらえればピアノも喜ぶ」と目を細めていた。町会では奏者を探してサロン事業などで活用するほか、住民に開放する計画という。