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横断歩道で車の停止率長野県トップ JAF全国調査

 日本自動車連盟(JAF)が本年度実施した信号機のない横断歩道における車両の一時停止率の調査で、長野県が過去最高の72・4%で全国1位となり、全国平均の21・3%を大幅に上回ったことがこのほど、わかった。ただ、本来横断歩道は歩行者優先がルールであり、JAFは停止率が100%となるよう意識の向上を促している。

 調査は各都道府県で2カ所ずつ、一定の交通量があるなど条件を満たした信号機のない横断歩道にJAFの職員が立ち、1カ所で50回横断して停止率を調べた。長野県は平成28(2016)年の調査開始以来5年連続で停止率が最も高く、今年は昨年と比べて数値が3・8ポイント上昇した。全国平均も昨年比4・2ポイント増で過去最高だった。
 県くらし安全・消費生活課は長野県の数値が上がった理由について、一時停止率の調査結果が全国1位ということが県民に浸透し、プラスに作用した可能性もあるとみる。
 ただ、道交法では車や二輪車などの車両は、渡る人が明らかにいないときを除いて横断歩道前で減速、一時停止をするよう定めている。これを守らないと「横断歩行者等妨害等違反」にあたり、罰金や減点などの対象になる。
 松本警察署交通課によると、同署管内では大きな事故にはいたらないものの、横断歩道上での歩行者事故が今年も発生している。朝夕の通・退勤の時間帯などで「横断歩道で車が止まらない」という声が寄せられることもあるといい、池上伝交通担当管理官は「横断歩道は『歩行者のためのもの』という意識をあらためてもってほしい」と呼び掛け、引き続き取り締まりや啓発活動に力を注ぐ方針だ。
 JAF長野支部は「停止率70%は、3割が停止しないという意味になる。本来あるべき停止率100%となるよう、思いやりのある運転をお願いしたい」と話している。