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熊出没 塩尻市内広範囲で相次ぐ 市や猟友会が警戒呼びかけ

広丘郷原で男性が襲われた現場付近に設置されたおり

 塩尻市内で10日以降、熊の目撃が相次いでいる。市などは19日までに、市民に注意を呼び掛ける情報9件を発信した。18日朝には広丘郷原で、95歳の男性が熊に襲われて大けがをした。19日未明には同じ雑木林で成獣1頭が目撃され、市や猟友会、塩尻署が現地をパトロールしており、市などは警戒を強めている。

 10日以降に熊が目撃された地域は、市西部の奈良井川の右岸と、片丘から上西条にかけての東部に大きく分けられる。市森林課は、西側と東側の個体は別の熊で、少なくとも2頭いたとみている。
 西部では10~19日に計5カ所で目撃された。熊は段丘林に沿って移動しているとみられる10日と12日は宗賀の畑の柿の木や、梨畑にいるところが目撃された。9月には洗馬梨ノ木でも出没し、ブドウの農作物被害も出ている。
 東部では13、14日の2日間で、いずれも子熊が目撃された。
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 熊の相次ぐ出没を受けて市と市猟友会は19日、18日に広丘郷原で男性が襲われた現場付近と、19日の洗馬の目撃現場から南に約3キロの畑に捕獲用のおりを設置した。
 目撃された場所に近い広丘小学校や洗馬小学校などは、児童になるべく複数でまとまって下校するよう呼び掛けた。市教育委員会も、小中学校保護者向けの緊急メールで登下校時の注意を呼び掛けた。
 県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、県内では今秋、ドングリが一定程度実っているものの、地域や樹種などで実り方に差があることから、熊が餌を求めて広範囲を行動する可能性がある。柿や不要な野菜、果物などを適正に処理するよう呼び掛けている。
 市森林課は熊と遭遇しないポイントとして、熊の活動が活発になる薄暮時や夜間はなるべく1人で出歩かないこと、屋外で活動する際は鈴など音の出るものを携行することなどを挙げ「常に警戒して」と呼び掛けている。