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松原モール時計台からくり復活 住民が修理24日に式典

 松本市松原地区の松原ショッピングモール中央部に立つ「からくり時計台」のからくりが今秋、22年ぶりに再び動き始める。からくりは平成10(1998)年に火災で壊れ、直すには多大な費用がかかることから、修理が見送られてきた。昨春、モール活性化に取り組む有志団体「松原モールぷろじぇくと」の住民たちが立ち上がり、最終的に自分たちで修理に挑み成功させた。地区の"象徴"復活を地域活性化にもつなげたいと意気込む。

 時計台は平成2年のモール造成時に建設されたといい、グリム童話「ブレーメンの音楽隊」をモチーフに4体の動物のからくり人形が納まる。
 再稼働は24日正午からで、毎日午前10時と正午、午後3時、5時の1日4回コミカルな動きを披露する。先立って24日午前10時に修復完成セレモニーがあり、地元の明善小学校金管バンドと明善中学校吹奏楽部が時計台前で演奏し復活を祝う。
 からくりの修理費は平成20年の見積もりで約1300万円だった。ぷろじぇくとは昨春、寄付を募る定期コンサート企画で修理費を捻出しようとしたものの、再度の見積もりで当初の倍となる約2600万円に上ると判明し、計画はいったん暗礁に乗り上げかけた。
 しかし、前松原地区町会連合会長で会員の巾孝好さん(65)が電気・機械系統の修理に名乗りを上げ、巾さんが役員を務める情報通信設備業・サスナカ通信工業(松本市笹賀)も部品の提供を申し出て、自前の修理が進展した。傷んだ人形の修理も会員たちで手掛けた。
 ぷろじぇくと代表の新保俊尚さん(60)は「町内の仲間が協力し合って復活につながりうれしい。からくり時計台が地域を再び盛り上げる"シンボル"となれば」と願った。