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松本・緑町に青空食堂 密集避けて飲食楽しむ

辰巳の庭に特設された「みどり食堂」で飲食を楽しむ人々

 どこか昔懐かしい青空食堂が、松本市大手4の辰巳の庭公園にお目見えした。名付けて「みどり食堂」だ。老舗や名店など周辺14店の自慢の味を一堂に味わえる期間限定の企画として18日に始まった。新型コロナウイルス対策で密を避けながら、松本が誇る味を楽しんでほしい―。店主たちのそんな思いがあふれている。

 江戸時代、辰巳御殿があったとされる公園に関係者が持ち寄るふぞろいな椅子やテーブルが並ぶと開店だ。レストラン鯛萬、うなぎの桜家、中華の廣東...。メニューには地元の緑町一帯で商う飲食店が名を連ね、注文すると各店から"食堂"まで料理が届く。食事をするも良し。一杯やるも良し。初日に利用した近くの女性は「感染を気にせず楽しめる。屋外ってのも気持ちがいい」と喜んだ。
 市街地では8月以降、街場のえんがわ作戦と銘打ち、歩道の占用許可基準を緩和して飲食店が歩道にテラス席を設けるコロナ対策が実施されている。しかし緑町一帯は道幅が狭く条件が合致しなかった。そこで関係店舗が共同で青空食堂を特設することとした。
 名前はかつて地元にあり幅広いメニューで親しまれた一平食堂にちなんだという。参加店の一つ「うどん酒場勝利」の店主・菅原巌礼さん(51)は娯楽にあふれた往時の一帯を振り返りながら「緑町には昔からいい店がたくさんある。コロナで客足が遠のいているがこの場所ならではの味や雰囲気を知ってほしい」と願っていた。
 11月1、15、29日にも実施する。午後3~8時で雨天中止。