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秋の「工芸の五月」開幕 まち巡りや制作体験

手仕事の魅力に触れたねこはんてん作り

 松本市で例年5月に工芸にまつわる催しを展開する月間イベントの秋版「工芸の五月 in autumn」(実行委員会主催)が17日に始まった。感染対策のため小規模としオンライン企画も取り入れ、11月15日まで多彩な内容を用意している。初日は雨天となったものの、制作体験や作品展示、まち歩きツアーなどがあり、参加者たちは充実したひとときを過ごした。

 制作体験などの「手仕事の庭」は池上邸(中央3)で開かれ、17日は「ねこはんてん」作りを行った。木曽地域の防寒着で、参加者は蔵の中でいろりを囲み、上松町の飯島智子さん(59)に手ほどきを受けながら反物の生地を丁寧に縫っていった。工芸作家約10人の展示もあり、18日を除く11月1日までの土日に開場する(体験予約は全て満員)。
 建築家の案内で城下町を巡る恒例のツアーは市立博物館を出発し、コロナ禍を踏まえ大火や洪水、コレラの流行といった困難の歴史とまちづくりへの影響に注目した。女鳥羽川では、明治と昭和の氾濫が大きな被害をもたらし、昨年の台風でも危険が迫ったと説明があった。塩尻市洗馬の伊沢智恵美さん(56)は「災害がこんなにあったとあらためて分かる。まちをよく知る機会になった」と話していた。
 催しの問い合わせは実行委(電話0263・34・6557)へ。