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明科の丸山さん 水車と水車小屋を自作

水車と水車小屋と丸山さん

 安曇野市明科七貴の丸昭建設の大工・丸山俊樹さん(39)が、現在では珍しくなった水車と水車小屋を自作して施主(地元の一般家庭)に納めた。設計図を書き、木で100個近いパーツを作るなどゼロから始め、くぎを使わない伝統的な工法で組み上げた。手間を惜しまない大工の技が光る出来栄えに評判も良く、丸山さんは「技能が発揮できるのもこの仕事の魅力」と手応えを深めている。

 依頼を受けて8月下旬に製作を始め、約1カ月かけて水車を作った後、半月ほどで水車小屋を仕上げた。施主の自宅にある池のほとりで水を受けてスムーズに回っている。
 大きさは水車が直径約1メートル、水車小屋は幅90センチ、奥行き70センチ、高さ1・3メートルで、いずれも水に強いというヒバ材でできている。
 製作に当たり、屋根の勾配が緩すぎずきつすぎないように配慮したり、庭全体のバランスや雰囲気を崩さないように大きさを考えたりしたという。施主の家族は「池にも池のコイにもマッチしていてすてき」と出来栄えをたたえていた。丸山さんは「いろいろと考えることがあって難しかったが、施主さんも喜んでくれた。手間を掛けて満足いくように作った」と語った。
 丸山さんは専門学校で建築を学び、神奈川県内の工務店で3年間修業した後、父で大工の昭雄さん(82)が営む丸昭建設で住宅や店舗の建築などを手掛けてきた。建物と屋根のバランスなど、見た目の美しさを大事にしている。記念にもう一つ水車を製作して飾ることも考えている。