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好敵手 貸し切りバス運行2社が協力 塩尻市民向け共同ツアー企画

導入した新型バスを披露する清沢社長(右)と甕専務

 貸し切りバス運行の朝日観光自動車(塩尻市広丘野村)と平成交通(松本市内田)は11月、両社が拠点を置く塩尻市の市民を対象にコラボツアーを開催する。新型コロナウイルス対策で、車内の空気を清浄に保つ装置を搭載した新型バスを、それぞれ導入したのに合わせて企画した。両社はライバル関係にあるが、力を合わせて魅力ある旅行商品を提供することで、需要減に苦しむ貸し切りバス業界を盛り上げる。

 コラボツアーは上田市・別所温泉に行く「りんご狩りと松茸料理」(3日、税込み7300円)と、静岡県に行く「三島スカイウォークと沼津港ショッピング」(7日、同5000円)。
 ともに日帰りで、JR塩尻駅などを発着する。両社が導入したばかりの新型バスを出し合って運行する。市の団体バス旅行への補助や、国の国内旅行需要喚起策「GoToトラベル」の補助を受けると、約2万円の旅行代金が大幅に割引される。
 両社は今月初めにそれぞれ、日野自動車の中型バス「セレガ」を導入した。「除菌イオン発生装置」でカビ菌などを抑え、緊急時の車両停止システムなど最新の安全機能も備える。導入時期が重なったことを知った平成交通が「コロナのこの時期だからこそ、協力できないだろうか」と共同企画を呼び掛けた。
 貸し切りバス業界は団体旅行や修学旅行などの需要減が激しく、両社とも、前年比で9割以上の減収になった月もあるという。
 朝日観光自動車の清沢和恵社長は「コロナ禍の中でも頑張っている姿を見せたい」と話し、平成交通の甕剛専務は「同業同士のつながりを大切にし、今回のツアーがうまくいけば第2弾も考えたい」と先を見据えている。
 ツアーの問い合わせは平日に、朝日観光自動車(電話0263・54・1099)か、平成交通の塩尻市内の旅行部門・旅の風(電話0263・31・6039)へ。