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木曽広域消防 女性も活躍できる組織へ研修会

説明に耳を傾ける職員

 木曽広域消防本部は9日、木曽町福島の同本部で、女性職員の活躍を推進するための研修会を開いた。女性職員の増員が全国的に進んでいるが、同本部では県内の消防本部で唯一、女性職員がいない。将来的に女性職員と一緒に働くための体制をつくろうと企画し、女性職員が働く消防署の実情や採用を増やすための効果的な取り組みなどについて、職員約20人が理解を深めた。

 静岡県の志太消防本部焼津消防署の救急隊長・島田美香さんがスライドを使って説明した。消防、警察、自衛官などの職種の中で、消防職に女性が占める割合が2・9%と最も低いものの、100人未満の小規模な消防本部の方が比較的女性の採用が進んでいることが紹介された。採用には試験日の工夫や受験条件の緩和、会員制交流サイト(SNS)を使った広報などが効果的であるとも示した。
 島田さんは、志太消防本部で実施したアンケートを基に、女性職員の採用により災害時に女性・子供・高齢者をソフト面で支えることができ、住民サービスの向上になると指摘した。「女性だけでなく職員全体が働きやすい仕組みを構築することにつながる」と締めくくった。
 総務省消防庁が実施する「女性消防吏員活躍推進アドバイザー派遣制度」を活用した。木曽広域消防本部では女性職員の採用につなげるため、昨年度に女性向けの職場体験を実施している。本年度はコロナ禍のため実施を見送ったが、現在、敷地内で女性用の仮眠室やシャワー設備を備えた別棟の建設が進んでいる。谷口利則消防長は「誰もが働きやすい職場づくりを目指したい」と話している。

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