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猿の農作物被害が大幅減 松川の西山山麓捕獲おりが奏功

松川村の西山山麓に設置されている猿の捕獲おり

 松川村が昨年12月、西山山麓に猿の捕獲おり1基を設置した効果で、猿による農作物被害が大幅に軽減されている。被害額は最悪だった平成30(2018)年度には120万円に及んだが、本年度は20万円程度で、村は「住民の協力があってこその成果」と話している。

 おりは縦5メートル、横8メートル、高さは2.5メートルほどある。上部は開口していて、内側に向けてひさしが出ているような構造で、上から入った猿が出られない仕組みになっている。
 村内には六つの猿の群れがあると推測され、山際に張り巡らされている電気柵を越えて里に出た猿による農作物被害が年々増加していた。特に被害の大きかった集落では30年度に農家約30人が動物駆逐用煙火の取り扱い免許を取得し、追い払いに取り組んできた。
 村の担当者はこうした農家一人一人から猿が逃げていく方向を聞き取って地図に記し、集中する場所を特定しておりを設置できたことで効果が上がった。担当者は「GPS(衛星利用測位システム)を使って群れの動きを把握する方法もあるが、地元の人が目で見た情報の方が有効」と話す。
 ただ、「むやみに殺生していいものではない。農作物のない期間はおりを使用しない」といい、今後別の場所に追加して設置する予定のおりは、使用期間を収穫期のみに絞り込む予定だ。