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信大理学部研究費ネットで募る クラウドファンディング活用 

 信州大学理学部(松本市旭3)は7日、3件のプロジェクトを対象に、インターネットで研究費を募る学術系クラウドファンディング(CF)を開始した。信大では初の試みで、理学部は市民の目に触れにくい基礎科学分野の研究が多いことから、魅力を発信するとともに研究の進展にも注目してもらう狙いがある。12月10日まで受け付ける。

 対象は、物理学コース・竹下徹特任教授が取り組む素粒子の一種「ヒッグス粒子」解析へのAI(人工知能)導入(目標額50万円)、化学コース・庄子卓准教授ががん治療への応用を目指す発光性有機化合物の開発(同60万円)、湖沼高地教育研究センター(諏訪市)・宮原裕一教授による諏訪湖の水質予測のための観測装置更新・増設(同100万円)となる。
 同日に松本キャンパスでオンラインを交えた記者会見が開かれ、各研究内容の説明があった。竹下特任教授は、AIによって解析精度が上がり従来の解析結果との整合性も確認できるとして意義を示し「宇宙が始まった当初の謎に挑戦したい」と意気込みを語った。
 支援は1000円から可能で、金額に応じて研究者との個別ディスカッション権などのリターン(返礼)が用意されている。研究内容やCFの詳細は理学部ホームページの特設サイトに掲載されている。