地域の話題

塩尻市のチロルの森 園児を歓迎 コロナ禍対策 市が経費負担 閉園直前の思い出づくり

ヤギに夢中になる園児たち

 11月29日の営業を最後に閉園することが決まっている塩尻市北小野の信州塩尻農業公園・チロルの森で、市内の保育園、幼稚園の遠足が続々と行われている。新型コロナウイルスの影響で、各園でイベント中止や規模縮小が続く中、広大なチロルの森で密を避けながら園外での活動の機会を補ってもらおうと、市が貸し切りバスなどの経費を負担している。閉園発表前から決まっていた企画で、図らずも最初で最後の実施となってしまった。

 私立を含めた計20園から主に年少~年長の園児たちが、9月中旬~今月末に順次、訪れている。
 7日は広丘野村、広丘南両保育園の園児計約180人が、「森のアスレチック」広場の木製遊具で遊んだり、アルパカなどがいる飼育舎を見学したりして楽しんだ。羊やヤギの放牧場では「かわいい」「こっちに来た」などと歓声を上げ、夢中になって観察していた。広丘野村保育園の滝澤空芽ちゃん(6)は「リスが動いているところを見られて良かった。かわいかった」と笑顔を見せていた。
 市こども課によると、通常、市内の保育園、幼稚園が郊外のチロルの森に遠足に行く機会はあまりない。広丘野村保育園の丸山美穂園長は「子供たちが伸び伸びと遊べる素晴らしい施設。せっかく地元にあるのに閉園してしまうのは残念」と話した。
 チロルの森の安川正雄副支配人は「閉園まで限られた日数ではあるが、子供たちに良い思い出をつくってもらいたい」と願っていた。