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ノーネクタイ通年OK 松本市職員庁内で

 クールビズに代表される庁内の軽装執務を夏季に限定せず、通年で実施する取り組みに松本市が乗り出す。わずか9年前までは市にも制服(事務服)があったが、大企業で進む服装自由化などの社会的変化を鑑みつつ、職員の主体性を重視した働き方改革にもつなげる狙いだ。市職員課によると「行政機関ではまだ前例の少ない試み」で、今後他市町村の動きにも影響する可能性がある。

 市は10月11日までを本年度の夏季軽装期間と定めているが、12日以降も軽装を可能とする。具体的にはノーネクタイやノージャケットを通年で許容し、働きやすさを追求することで、業務の効率化やストレスの軽減を図りたい考えだ。常識的な服装を原則とし、基準は定めない。今後は時と場に応じた服装を各職員がより主体的に判断することとなるが、本庁で働く男性職員(31)は「夏季の軽装には働きやすさを感じている。服装のあり方を見つめ直す機会になるよう期待したい」と前向きだった。
 環境省が全国一斉のクールビズ実施を本年度で最後とし、民間でも服装の自由化が進む中、庁内から服装の見直しを求める声が上がっていた。近隣では塩尻市や安曇野市が「ウオームビズ」という形で、冬季の上着や膝掛けの使用を職員の判断に任せているが、通年の軽装執務は県内でも珍しいという。
 かつては多くの役場に制服があったが松本市でも平成23(2011)年4月に廃止された。市は今回進めるさらなる自由化を来夏まで実施し、市民の反応も見ながら継続か否かを判断する。臥雲義尚市長は「働く上での心持ちの自由さを重視しつつ職員が仕事の中身とより向き合うきっかけにもなれば」としている。