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手のひらに広がる物語 木曽町図書館で倉本さんミニチュア絵本展

絵本を手に「自由にページをめくって楽しんで」と呼び掛ける倉本さん
 木曽町日義の画家・倉本冨士男さん(69)が作り、「折り紙絵本」と称して町図書館内の「としょカフェ」に順次並べているミニチュアの絵本が50冊になった。手のひらに載る大きさの絵本をめくると、四季の風物をテーマにした物語が広がる。50冊がそろった作品展が7日、同館で始まった。
 各巻8ページある絵本は、1枚の紙を折り紙してできる。ほのぼのと温かく、柔らかなタッチが印象的な水彩画で描かれている。子供や親子の姿などが生き生きと表現されており、宮沢賢治や島崎藤村といった文学作品をモチーフにした作品もある。  昨年5月に作った第1号「さくら」から、このほど完成した50号「御料館・夏秋冬春」までが全て並ぶ。27号「吾亦紅」は、開田高原の草原でクラリネットを吹く女性を上空から俯瞰した視点で描かれ、ページをめくるたびに風景が広がっていく仕組みだ。  倉本さんは「小さな作品ながら、一ページ一ページ心を込めて描いている」と話す。展示している絵本は自由に触れることができる。「遠慮なくページをめくって楽しんでほしい」と呼び掛けている。  展示は23日まで。会場には絵本の作り方を紹介するコーナーもある。