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生坂の県道バイパス工事 山清路大橋の完成間近

バイパスの一部として犀川に新たに架けられた「山清路大橋」

 生坂村の景勝地・山清路を通る県道大町麻績インター千曲線のバイパス道路が、12月中旬にも完成する見通しとなった。犀川の両岸を結ぶアーチ型の橋「山清路大橋」が新たに架けられ、狭く蛇行の多い現在の道を避けて国道19号まで安全に通行できるようになる。橋の工事は10月に終わる予定で、7日には生坂小学校の4年生と6年生の児童たちが完成間近の橋を見学した。

 バイパスは全長442メートル。犀川右岸側の下生坂と左岸側の鷺の平を長さ136メートルの橋で結び、鷺の平集落を横断して国道19号まで接続する。車道の幅は約7メートルの片側1車線で、橋には上流側に幅2.5メートルの歩道が付く。12月にかけ、接続道路の工事が進む。橋は強度の高い鋼橋のアーチ型を採用し、両岸のアーチ土台部を桁で結び、桁とアーチが鋼製のケーブルでつないである。
 生坂小の児童たちは、高所作業車に乗って最大で高さ22メートルあるアーチの上部から橋を見学したり、アスファルト舗装前の橋面上にチョークで絵を描いたりした。橋に約3万個が使われている高力ボルトを締め付ける作業も模擬体験した。見学の記念にチョークで自分の名前を書いた6年の吉澤颯真君(12)は「大きくてすごい橋。橋の構造の話が聞けて勉強になった」と話していた。
 県道の改良計画は当初、バイパス南側にある生坂橋の架け替えを含めて現道の拡幅を予定していたが、平成19(2007)年に生坂橋付近で岩盤崩落が発生したため、バイパスを建設する計画に変更した。総事業費は約22億円。
 バイパスの完成で車両が通行しなくなる県道の区間(約1キロ)は、村が景勝地を散策できる遊歩道として活用する方針だ。見学会は橋の施行事業者が主催し、3日には鷺の平の住民向けにも行った。