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マツタケ品薄雨願う 直売所雑キノコも少なめ

 松本地方の農産物直売所でマツタケの入荷量が例年より減少している。8、9月は降水量が例年より少なく、逆に気温が高かったことも影響しているようで、雑キノコも品薄傾向となっている。品ぞろえが充実するには、雨量や地温などの生育条件が整うことが必要だ。秋の味覚を求める人たちの期待に応えるため、関係者は今後の降雨に期待している。

 松本市今井の「道の駅今井恵みの里」ではマツタケの入荷はあるものの例年の1割以下だ。普段なら陳列棚いっぱいにキノコが並ぶ時期だが、犬飼公紀社長は「異常な高温で全ての農産物が影響を受けている。さみしいね」と話す。ただ、コムソウなど雑キノコが少しずつ出始めたといい「少し雨が降ったから、これからかな。クロカワ、リコボウも出てくるはず」と期待する。
 安曇野市穂高有明の農産物加工直売所・ビフ穂高は例年、マツタケが並び、看板商品の一つとなっている。だが、今秋は出荷する人から「毎日は難しい」と告げられているほど量が少ない。政府の観光支援策「Go Toトラベル」で、東京都発着の旅行が追加され、週末は来場者の増加が見込まれるが、小林幸岐人理事長は「(量的に)マツタケののぼり旗を揚げるかどうか迷うほど」と語る。
 松本市四賀地区刈谷原町の直売所・しののめの道バザールでもマツタケが品薄だ。キノコに詳しい常田泰一さん(86)=松本市保福寺町=は「まだ山が紅葉していなくて真っ青。気温が高すぎて、盆過ぎからの雨もなかった。条件がよくないがこの間ようやく雨が降り、気温も下がってきた。このまま続けば」と願っていた。